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春空と秋空(2020)
思い出をはこぶ歌(2018)
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夜中の鐘が鳴った。 おじさんのいびきが聞こえてきた。 少年は、おじさんをじっと見つめた。 自分をこれだけこらしめたんだ。 のんきに暮らすのは許せない。
少年は、おじさんの枕元に毛糸の帽子が置いてあるのに気づいた。
許せなかった。少年にはぼろしか着せないのに、
自分だけが温かい思いをしようとしていることが。
少年は、帽子をおじさんの口に押し込み、
一目散に逃げた。